出来なくて当たり前 出来たら男前

青年海外協力隊fiji野球隊員備忘録.小言戯言独り言。

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ひっくり返す

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ある人が話してくれた漫画家の話。



日本アニメ界の伝説 手塚治虫
彼を“神”と慕う人も多い。
ジブリ映画の生みの親 宮崎駿もその一人。

 

宮崎駿監督作品集 [DVD]
 

 

手塚のマンガを読んで(10代のころ)漫画家を諦めたというエピソードも残っている。

虫プロ創始者であり数多くのアニメーションや漫画を生んだ手塚は間違いなく成功者と言えよう。


しかし、成功者が必ずしも正しいとは言えない

アニメにだって正解不正解はなくて、あるとしても国や時代によって変わっていく変動的なもの。

あるとき「手塚は(作中で)人を殺し過ぎる」と気づく。

“人の死”はドラマになりやすい。感動を呼ぶにはあまりにもたやすい。
命を軽んじているわけではないが、戦中を生き抜いた手塚と宮崎では時代が違う。

今の時代に“死”を描くのは必ずしも正解ではないのかもしれない。

「何かを正解と決めることは、それ以外を否定することになりかねない」

例えば…「暴力は絶対ダメだ」と主張することは“暴力を働いている人”に対する「否定」という名の暴力なのだ。と彼は続けた。

 

 

正解、常識と呼ばれているものを一度疑ってみる。
大前提を覆して考えてみる。

そんなきっかけをくれた話だった。

 

 

 

  • 大前提をひっくり返す
  • 実際にやってみて
  • フライボール革命

 

 

 


土曜日の練習。トレーニングシューズではなくサンダルで行ってみた。

普段、殆どの子どもが裸足かサンダルで野球をしている。
街に出てもバスに乗っても学校に行っても靴を履いている人は少ない。

アスファルトでも芝でも泥の上でも裸足の彼ら。

「裸足で野球なんて危ない」→「靴を履いた方がいい」という大前提をひっくり返してやってみることにした。

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芝生の合間から石や砂利がむき出しのグラウンドでは歩くのもゆっくりになる。
結果から言うと足裏が痛くて殆ど走れなかった。


裸足で全力疾走している彼らの足の皮は相当分厚いに違いない。

やってみて分かったことは彼らのタフネスさと裸足のほうが地面を指で掴む感覚や踏ん張りは効く。

サンダルを履くよりは裸足のほうがプレーしやすい。フィジアンは皮膚が厚いから多少の凹凸も平気なのかもしれない。

しかしグラウンドの端には割れた瓶が捨てられていたり細かい砂利で足を切ったりすることも在る。

パフォーマンス面でも安全面でもやはり「靴を履いた方がいい」という結論に至った。

それでもこの実験をやったことで彼らの痛みや強さがわかったし、グラウンド内の問題点も見えたものがあった。


「コーチもフィジアンスタイルに挑戦してる」という評価も得られた。

危ない(だろうから)推測でと決めつけていたものを、実体験から考察を経て答えを出せたことに意味があると思う。


実際にやってみて、なんで靴を履いた方がいいのか。の“なんで”の部分がより明確になった。

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野球界で長年“正解”とされてきたレベルスイング指導。
ホームラン狙いのアッパースイングは否定され続けてきた。

しかしメジャーの統計からみても多くの選手がアッパースイングで結果を出し始めている。

「フライボール革命」である。

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しかしそれも「外人はパワーがあるから」なんて屁理屈で片づけてきた日本人。

高校通算本塁打記録を塗り替えた清宮選手も二刀流で打撃も急成長の大谷選手もアッパースイングだ。

 

 

時代は変わってアッパースイングが当たり前になるのも考えられなくもない。

筋肉が未発達な子どもではバットのヘッドを支える負荷が増すため難しいことは事実だが長打が出やすい角度であることは間違いない。

 

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長打を狙ったフルスイング。チームバッティングのコンパクトスイング。

勝つことも体験させたいけど、長打の快感だって野球の魅力だ。

なるべく強制はせずに選択肢を与えてのびのびやってもらいたい。

 

 

「天才」と呼ばれて鳴り物入りで球界に入っていく選手たち。

これまで異端とされていたアッパースイングを否定されても結果を出し続けてきたからプロになりメジャーになったのかもしれない。

 

「プロだから出来る」とか「アマだからダメ」とか

 

そんなんをもう一度疑ってやってみる。

 

NO SWING

NO HIT!!!!!‼

 

 

 

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