出来なくて当たり前 出来たら男前

青年海外協力隊fiji野球隊員備忘録.小言戯言独り言。

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自分の為に

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Bula ブログを始めて半年たちました。活動も残り1年ちょっと。Time is fly.

 

母の日ということで日本ではカーネーションがバカ売れしているでしょうか?

こちらフィジーでも本日がHappy Mothers Dayで町中がピンクに染まっています。

 

以前知り合ったウクレレ教室の先生と再会する機会があったので母親の好きな曲を歌っていただきました。

 

Happy Mother's Day He sang for my mother.Thank U so much.I really appreciate you.With very kind regards.


彼は25歳の学生でありながら音楽を教えたりイベントでパフォーマンスをして将来はアーティスト(ミュージシャン)として生きていこうと考えている人です。

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僕らはお金の為に演奏するんじゃない。好きだからやってるんだ。楽しいから演奏するしパフォーマンスを見て笑顔になってくれる人がいるからやってるんだ。音楽の素晴らしさを、楽しさをみんなに届けたい。

 

それでも続けていくためにはお金は必要だけど…と彼は言いました。

 

だからこそ僕は君たちを尊敬しているんだ。君たちはお金のためじゃない何かの為に働いている。人のため国のため会社のため。
僕が音楽の楽しさを伝えるようにケントも野球の魅力を伝えようと来ている。
僕は小さい頃から音楽に囲まれて育ったから人より少し上手なだけ。そこに対した違いはない。あるとしたら“音楽が好きな気持ち”とそれをみんなに伝えたいという気持ちだけ。
ケントもそうだろ?

 

深夜2時まで先輩隊員の家で続いた合唱大会。
思わぬところで自分の活動を顧みる機会を与えられました。

 

 

いちばん大事にしたいと決めていた“楽しい”という感情から離れている。

 

 

同僚が居なくなって活動の100%が自分の下にある状況で

「オレがやらなきゃダメ」
「オレしかいない」
「オレのせいで」

オレオレ人間になっていました。

 

子どもたちの“楽しい”を引き出すために、自分が“楽しく”活動したいと思っていたのに

誰の“楽しい”も生み出せないものになっていました。

 

 

調整員と事務所で話したい時に「ちゃんと休みとってる?」と聞かれて

「休めないですよ。俺が休んだらあいつらが野球出来なくなっちゃうから」というかっこつけたセリフがスムーズに出てました。

 

その後、調整員に言われた一言が衝撃的でした。

 

「同僚がいないんだから自由に休みが取れるんじゃん。」

 

私の職場は他の隊員とは配属先の状況が大きく異なり、休もうと思えばいくらでも休める職場です。

それを勝手に休んではいけないものだと思い込んで「必死に働くことが美徳」という日本人の陥りがちな働き者思考にどっぷり浸かっていました。

というかこの時も「じゃあ俺は何のために働いてるんですか?」と噛みつきそうになるところだった。

 

調整員の考えはこう。

本来ボランティアという存在が無いと考えた時、同僚が国外出張にいくということは国内の活動が停まるということ。
それがたまたま今ボランティアという人手があるから、なんとかなっているだけであってこの形はベストではない。
でも現地の人はそれに気づいていない。ボランティアという存在が当たり前になっているから。
本来バックアップであるボランティアが前面に出て活動をしている時点で間違っている。

 


理屈としては理解できる。でも腑に落ちないというか納得できないというか…

 

配属先のことを思うなら問題を気づかせるという意味では必要なことなのかも知れないけど、だからと言って現場の子どもたちを放置して自分は休みます。とはなれない。


なんでなれないのか。

 

それは自分が“自分の為に”活動をしているから。

 

誰かのための、相手のための。そんなものをボランティアという言葉から連想する。

しかし実際来て見て思うことは、みんな自分の経験値やキャリアの為のステップアップを目的の一つとしていることが多い。

 

自分だってそうだ。
活動を休みたくないのも「俺が休んだら子どもたちがうんたらかんたら…」なんて言っているけどホントのところは「俺があいつらと野球したいから」っていう理由なんじゃないかと思う。

 


昨日、事務所の外カギの南京錠が変えられていてオフィスに入れないという事件に遇いました。

 

集合時間まで20分。野球道具はオフィスの中。

先日オフィスのカギを失くして作り直してもらったこと思い出して「また100ドルかかるのはやだな」なんて思ったり。
でも道具がないと野球はできないし…
子どもたちはグラウンドで待ってるだろうし…


そーいえば最近は俺がグラウンドに行くより前に集まって遊んでるよな。
集合時間より前に来るなんて奇跡みたいなこの国で…
あいつら変わったな…

 

彼らの信頼を裏切りたくないし、純粋に子どもたちに会いたいという思いでグラウンドに行ってみると案の定10人くらい子どもたちがすでに来ていて

 

「早くノックしようぜ」とか「道具は?」とか「髪の毛切った?」とか可愛いやつらめ。

 

「今日はドアが開かなくて野球道具がないだゴメン」って言ったら

「またカギ失くしたの⁉」とか「またドア壊せばいいじゃん」とか「じゃあ今日はラグビーしようぜ」とか

 

そんなわけで底抜けに明るい彼らは一言も文句言わずに遊びだします。

裸足で3時間ラグビーをした土曜日。こーゆー日があってもいいのかな。
みんなと俺が楽しいなら。

 

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人はみんな自分の為に生きているし

 

自分の為に行動している

 

“誰かの為”の行動でさえも「誰かの為に行動したい」という自分の為

 

自分の自由で「休まない」という選択をしてきたし
これからは自由に「休む」という選択もスル

 

ギターだって弾くしラグビーもスル


自分勝手になってもいい

どうせ一人なんだし好きにやったらいい


オレの
オレによる
オレの為の
活動

NO SWING
NO HIT!!!!!!

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読売新聞に載りました!

 

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