Expect
平成最後の夏休みがいよいよ終ろうとしています。
大人になると宿題とかいう不毛な存在が無いから良かった。
そもそも夏休みなんてないんですけど。
スクール休みは我々スポーツ隊員の活動が一番忙しくなる時期。
午前中から日差しに曝されて丸焼き状態。選手も暑い中よくやってました。
子どもの頃からこの時期はまっくろくろすけでした。
そんなわけで本日は こちらFijiの冬休み最後のビッグイベントについて…
2ヶ月に一度野球協会の教え子と日本人の皆さんとで行っている交流試合Japan-cup。
今月は、BULA-JAPAN(日本―Fiji直行便)の再就航を記念して大使館との共催イベントになりました。
Fiji-Japan Friendly Baseball Challenge
我々の教え子達は普段から日本人(大嶋)と関わっているし、2か月ごとに交流戦で日本人と顔を合わすし、多くの野球道具も日本からのドネーションで頂いたものということもありJapanとの繋がりが比較的強いです。
中でも前回の投稿の世界少年野球大会に参加した選手は「実際に日本に行ったことがある」という経験から挨拶程度の日本語を話したり、私のマネをしてお辞儀をしたり人の名前に「○○さん」を付けたりします。
実際に何人かは私のことを「ケントさん」と呼んでいます。
試合後のクリーンアップ(ゴミ拾い)中にイベントに参加してくれた隊員が「ケントはどう?」て選手に聞いたそうな。
みんな口を揃えて「He is strict !」って嬉しそうに話してたとか。
「やっぱり」という印象でしょうか。
日本に大会で行った時に出迎えてくれた日本人スタッフと比べたら そら厳しいわな!
そりゃ出来ることならずっと笑顔で居たいですし優しく接したいですけど選手として期待している分、求めるものがある以上は厳しくなってしまうのかも。
彼らにとっては人生初の日本人。厳しい印象くらいで良いのかもな。
そして今週Fiji国内にある日本のNGOに行って来ました。
少し前にマングローブの植林体験をさせて頂いた際に出来たコネクション
no-swing-no-hit.hatenablog.com
“日本から支援者のツアーが来る”ということで交流試合(ソフトボール)をすると聞いて飛んでいきました。
自分の教え子以外に野球やソフトボールをやっているという話は国内では殆どないことだったので、今後の活動が広がることを視野に入れて視察に行きました。
町の大通りからマイクロバスに揺られること3時間。
村の小さな小学校で50人弱の全校生徒に迎えられてのセブセブ(カヴァを飲む入村の儀式)
野球協会としてはバット4本、グラブ3個、キャッチャー防具、硬式ソフトボール3つを贈呈させて頂きました。
高学年20人程度と日本の支援者の試合をドローンを飛ばしたり守備位置の指示を出したりしながら2時間ほど眺めていた。
村の子どもたちも身体能力は高く、みんな楽しそうにソフトボールをやっていた。
村への滞在もあっという間に終わり帰路に。
技術指導的なことは殆どせずにただ子どもと遊んでいたので彼らからしたら“ただ遊んでくれた優しい人”って感じなんだろうな。
町に戻って同期のお喋り番長の家で朝5時まで語らった際にこんなことを言われました。
「みんな活動とかで上手くいかなくて気分が落ちるのは相手に期待しているから」
(俺は5代目だから配属先の受け入れ態勢がみんなより整っているのもあって、大きな変化を期待していないから落ち込むことも無いよ)
腑に落ちる話だった。
どうりで今日の野球は楽だったわけだ。
他意はなく、初めて会って2時間一緒に過ごすだけの関係に期待は持たない。
もちろん今後の活動に繋がる貴重な経験をさせてもらったのは事実だ。
当然ちゃ当然だが、普段の教え子達との関係を考えたらかなり薄い対応だったかもしれない。
少なくとも「He is strict !」とは思われていないはず。
ある程度の距離を置いた関係だから何をやっていても何をやっていなくても気にならない。
楽なわけだ。
自分の責任下にある子どもには厳しくするけど、責任下にない子どもの子ども(孫)に甘くなる祖父母のようなものだろうか。
どっちが良いのかはわからない。
1年経っても迷うことは多い。
相手を変えられるとも思ってないけど、このままで良いとも思ってない。
他人と過去は変えられない。
変えられるのは未来と自分だけ。
期待したって裏切られることの方が多いけど、それでも期待し続けていきたいとも思う。
同僚にも、教え子にも、自分にも
NO SWING
NO HIT!!!!!!!
競技関係者みんなもう一度考えよう。勝利やオリンピックは当然大事だし素晴らしいよ。でもよ反則したり若者苦しめたり彼らが人生投げ出してまでも『勝たなきゃ食って行けない』ような業界じゃ未来はねえよ。勝っても負けても『あの競技を学んでるなら信頼できる』と思える人材を育むのが我々の役目だろ
— 武井壮 (@sosotakei) 2018年5月22日