”知っている”のと”解っている”は違う
ずっと返していなかった相手に送るLINEとか
筋トレをサボってた後のダンベルを持ち上げる時とか
そろそろ掃除しないとホコリだらけになってそうな押し入れとか
何でもそうですが、間が空くと腰が重たくなるものですね。
「書こう書こう」と思いながら暫く書かずにいたせいで
「いつもどんな書き出しだったっけ?」と自分のブログを自分で読んでしまいました。
前回の記事から50日ほど経ってしまいました。
Fijiに来て380日ほど経ちました。
そろそろJICAの隊員として中間報告があるので、1年を振り返ってはパワポに書き込んで写真を掘り起こしては懐かしんで思い出して反省したりしていました。
1年もいると「何月は何をやったとか、あの時はどこへ行った」みたいな判りやすい思い出が書き出せるくらいできます。
先日少し家を空けることがあり3日ぶりに自宅に戻った際に
「帰ってきたー。自宅サイコー。」みたいな感覚に襲われました。
離島のホテルや隊員の家にお邪魔してたとは言え、信頼できる日本人と一緒にいた時よりも誰もいないへんてこ住居の方が落ち着くというのはなんでしょう。
住めば都 ってやつでしょうか。そうです都です。
自分で「自宅」と書いてることに驚きです。
天井はボコボコだし
アリは大名行列ばりに出るし
水漏れはずっと直らない
へんてこ物件でも1年も住めば“自宅”です。
ウクレレにギターに縄跳び
サッカーボール、バレーボール、バスケットボール
テニスラケット二つに卓球のラケットが4つ
大量のグローブとバットが3本
空気の抜けたバランスボールと20キロのダンベル
断水時対策の貯蔵水1.5L×50本
無駄に増えた調味料と時々減っていく食器
色褪せたカレンダーとカーテンの無い窓
日焼けした様な壁と破られた地図
地図を破りに時々帰ってくる猫
控え目に言っても都。いやMIYAKO。
ミヤコちゃんとの想い出を振り返るように報告会用に資料を作るために1年間の手前の活動などなどを省みていたわけですが
圧倒的反省と後悔の連続
やろうと思っていたけどなんやかんやで出来なかったこと の類が多すぎる
なんでもかんでも安易に「やろう」と思いすぎる
「やろう」思うくせに実行する前にアレコレ考え過ぎる
結果ビビってやらない(やれない)
いつの間にか忘れる
考える前に身体が動くタイプの人が羨ましいとまでも思う。
隊員仲間の住む離島(第二の島)に行った時
非常に怖い思いをした。
フィジー国内のお祭りでよく見かけるアトラクション
アトラクションと言えば聞こえはいいが事情は猛スピードで回る小型観覧車
南米に派遣されている同期の隊員のFBでも見たことがあるから途上国では流行っているのかもしれないが、日本だったら企画の段階で却下されるやつ。
乗らなくても分かるレベルでヤバい。
素人でもわかるレベルのヤバさがYABAI。
ヤヴァイ。
3人掛けのシート(鉄製の網を組み合わせたもの)が
およそ観覧車とは思えないスピードで4~5分回り続ける
身体を支えているのは腰の位置に添えられた細いバーのみ
自転車のハンドルよりも細いバーを全力で握りしめて
あと何分後かわからない“その瞬間を”待ち続ける地獄
ちゃんとした高所恐怖症の私は
オーストラリアのケーブルカーをふざけた野郎(友人)に揺らされた時は人目を憚らずにブチギレたことがある
大学の卒業記念にフォレストアドベンチャー(地上8mの高さでのアスレチック)に連れていかれた時は気の上でベソ掻きながら「縁を切ってもいいから下りさせてくれ」と懇願したことも在る。(結局最後のコースまで制覇したけど)
Forest Adventure OFFICIAL GUIDE MOVIE
本気でコワい。声が出ないレベルでコワい。
ただアトラクションは周り始めてしまえば最後。停まるまでは下りられない。
座席が傾いた瞬間に安全バーから安全じゃない音がした。
でももうリタイア権はない。
今ドロップアウトしたら文字通りドロップするしアウトな最後を迎えることになる。
そんなわけで地獄の5分を体験してきました。
下で待ってくれていた隊員仲間には「意外と大丈夫だった」と言いました。
翌日はリゾート地方に移動。
人生初のシュノーケリング。
「ダイビング(体験)2回やってるし余裕でしょ」と自信満々でウェットスーツを纏いボートに乗船
しっかりした船で沖まで3分ほど
想像に難くないとは思いますがエンジンのついたボートが3分も進んだらどうなるか
結構な海に着きます。
波で船がガンガン揺れるくらいの海です。
シュノーケリングて 足の着くような浅いとこで
「キレイな石あったー」とか「サカナ見えたー」とかパシャパシャするやつだとオモッテタヨ
ヤヴァイ(2回目)
海水が口に入るとかのレベルじゃなくて
波にのまれるみたいなやつ
キレイな海への興味よりも恐怖が勝ってしまう
海 is kowai
顔もつけずに必死に立ち泳ぎをしてると
一緒になったブロンド女性(オーストラリア)に呼ばれる「ケントもこっち来なよ」
「オーケー、オーケー、ベリグー」
結果:海めちゃんこ綺麗でした
さかなクンも見れたし
最後はボートに置いて行かれるくらいシュノーケル出来るようになりました。
ダイビング大好き隊員曰くダイビングよりシュノーケリングの方が危険だとか。
コワ。
人間ってライフジャケット無しでも浮けるんですね。
どちらの体験もめっちゃ怖い思いをしたけどいい経験だった。
今思うと楽しかったような気もする。
終わってしまえば何とでもいえる(笑)
自分が如何に臆病なのかがよくわかった。
ただ体験してみて思うのは
外で見ているのと実際に体験しているのでは見える景色は全然違うということ。
外で見てる方が怖い
実際は案外イケルみたいなやつ
体験しないとワカンナイ
色々考えてうだうだ言う前にやってみる。
ってのも時にはいいのかもしれない。
「Knowing and Understanding are different」
帰っちゃった先輩の言葉。まさにこれ。
いつか先生になった時に、知識ではなくて経験を語れる人間になりたい
だから協力隊に挑戦した。
コワいコワい。
けど、やってみたら大丈夫。
今回だけじゃなく今までに何度もこんな体験をしてきたからきっと次も大丈夫
やろうと思ってやらないこともあるけど少しずつ挑戦はしているので
これからも安易に「やろう」と思って行きます。
カメラ、ギター、料理 やろう!
残り1年もヤヴァイくらいの挑戦をしていきたいです。
次回は活動のことを書きます。
NO SWING
NO HIT!!!!!