出来なくて当たり前 出来たら男前

青年海外協力隊fiji野球隊員備忘録.小言戯言独り言。

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いっしょに

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JICAの方で中間報告会があり久々に同期が顔を合わせました。
バタバタして自分の内容は上手く伝えられたかわからないけど同期の活動を知れていい刺激を貰いました。

 

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先日、人生初のフルマラソンに挑戦してきました。
 
以前ハーフマラソンに挑戦して捻挫してからというもの 走るのが怖くて怖くて
 
 

 

no-swing-no-hit.hatenablog.com

 

 

 と言いながら日々の活動で走り回って休日にはバスケだのテニスだのフットサルだの
休み時間の小学生ばりに動いていたら捻挫したことすら忘れ、つい先月は8キロランにも参加していました。
というわけであれ以来の長距離走というわけではないのですが
距離が距離だけにやはり怖い。
 
ラソン - Wikipedia
 
42.195㎞⁉ なんでそんな半端な距離なの?
という疑問と同じくらい誰しもが思うこと
キツそう…
 
シンプルにキツそう
「そんな長い距離誰が走んねん」とずっと思ってたけど
世界中で同期隊員が走ってる走ってる
 
何が彼らを駆り立てるのか(笑)
そんなわけで大嶋も漏れなく挑戦してきました。
 
 

フルマラソンに挑戦するにあたって決めていたことがありました。
 
それは 我慢しないこと
 
ハーフの時は「スポーツ隊員なのに歩くなんてカッコ悪い」という謎の強がりから、痛みに耐えられなくなるまで走り続けたせいでケガが大きくなったし

結局歩いてしまったことへの罪悪感で自己肯定感はガタ落ちだし
と、心身ともにダメージを負ったので
 
今回は我慢せず「疲れたら歩けばいい」と決めていました。

歩いてもいい。また走りたくなった時に走ればいい。我慢はしない。
スタート時にバタバタしてトイレを我慢する結果になりましたが
 
そしてもう一つ。
「皆にパワーを」というスローガンを掲げていました。(こっそり)
 
というのも今回のマラソンに挑戦したJOCVはけっこういて
JICAの関係者も大使館の方々もそうでない邦人も
 
運動が得意なわけではないのに挑戦していたり
バスで6時間もかけて来ていたり
登録してないけど一緒に走りたいとか言う人もいたり
体調悪いのに離島から飛行機で来ていたりと様々
 
その点自分は首都赴任なので地元開催のイベントに早起きして参加しているだけ
主都在住の最年少スポーツ隊員として一番いい条件で臨める状態でした。
 
だったら、ただ走るんだけじゃなくて何かしたいということで
駒ヶ根訓練所でもやっていたハイタッチをしようと決意!
実際は人が多くてハイタッチも数回しか出来ませんでした。
 
スバマラソンは片道5キロちょっとの海岸を4往復するというルートなので「何度もできる!」と安易に考え決行!

最初からかっ飛ばして日本人とすれ違う度に「がんばれ!」とか「あとちょっとで給水所!」とか「楽しんでいきましょ!」とか
何かしら声をかけようとしていました。
 
給水所でもボランティアの人とハイタッチをしたり
カメラを向けられてはお道化てみたり

周りの人も楽しければ良いな」と思いながら自分が一番楽しんでました。
 
 
始めは余裕があるから何でもできるけど
 
苦しい時こそ「皆にパワーを」
"これが俺の役割”くらいに思って
実際、色んな人に声をかけてたおかげで同じくらい声を返してもらえてパワーを貰ってた。
 
 
それでも溜まる疲労と乳酸
歩いて走って走って歩いて
 
なんとか30キロ地点を過ぎて最後の1往復というところでふくらはぎが攣って歩くのもやっと状態に
 
 

そんな時にすれ違った同居人
 
 
もう結構まえから歩いているのは知っていたけど足取りが重い
 
自分より8個も年上の同居人は重たい足をどうにか前にだしているという感じだった。
 
 
あの状態で残り10キロ以上あるけど大丈夫か?と心配になった
 
 
やっと声が届く距離になって彼は言った
 
「間に合わないかも」
 
我々が参加したスバマラソンには制限時間があった。
5時半にスタートし12時にはゴールが片づけられると言う。
 
彼はそのことを言っていたのだ
 
残り時間は2時間半ほどで13~4キロ
普段なら普通に歩いても余裕な距離だが、すでに4時間半動かし続けた足は限界のように見えた。
 
(このままのペースじゃ間に合わないかも)
そう判断した上でまだリタイアを考えていないことが凄いと思った。
 
自分だったら諦めてしまうのではないだろうか
「間に合わないかも(しれないけど歩いてもう1往復行くわ)」
そう顔に書いてあった
 
もうゴールが見えている自分よりもいい表情だった。

「大丈夫!間に合うよ!がんばれ!」根拠はないが口がそう動いていた。
 
 

同居人はハイタッチしながら「がんばろう」と言ってくれた。
 

「ああ。この人は一緒に走ってるんだ」 そう思った。
 
 
 
色んな人に「がんばれ」と声をかけていた自分は
みんなそれぞれに目指すものがあって走ってる。
個人の、己との闘い。 そう思ってた。
 
でもこの人は違う。
 
こんなに辛い状況でも。こんなに離れていても。一緒に走ってるんだ。
「一緒にがんばろう」って言ってくれるんだ
 

あの「がんばろう」は刺さった
きっと忘れない。
いつか忘れるその日まで(笑)
忘れるのが嫌だからこうして書いて残しているんですけどね
 

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その後運営側も片づけを待ってくれてなんとか皆ゴールすることが出来ました。

同居人がゴールした時のあの感じ。
あの雰囲気。
 
頑張るっていう言葉が適切なのか判りませんが
頑張ってる人って素敵ですよね。

一本しかないバナナを半分くれる優しさとか
最後まで諦めない姿勢とか
体調悪いのに力強いハイタッチ返してくれたりとか
 
 
個人の闘いと言いながら色んな人にいっぱいパワーを貰いました。
 
「皆にパワーを」あげるつもりが「皆からパワーを」もらってました(笑)
 
ちょっとずつ返していかねば。
今度何かの時にお返しします🐖
 

今回のマラソンで現地人のお友達も出来たので、そのエピソードは別の場所で。
 
http://world-diary.jica.go.jp/oshimakento/person/post.php
 
この度JICAボランティアの世界日記というウェブページに寄稿することが決まりました。
自分以外にも多くのボランティアが世界の隅々で体験したことなどを綴っています。
もっとフィジーを身近に感じてもらえるようにちょっとずつあげていきますので宜しくお願い致します。
 
次こそ活動(野球)の記事を書きたい。
 
NO SWING
NO HIT!!!!!!
 
只今、活動と休暇を兼ねて一時帰国をしております。
日本人の多さ、飛び交う情報の多さに酔っております。
8月14日まで国内にいますので会ってくださいませ。

 

 

 

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